ありがとうカヤック

昨年、面白法人カヤックを退職して、いわゆるスタートアップというフェーズの組織にジョインして約半年。最近、ブレストの大切さを感じることが多い。やなさんを筆頭に、面白法人という組織がブレストをあそこまで大切にしている理由が身に染みて分かってきた感じがする。退職エントリとかも特に書かなかったので、カヤックへのありがとうの意も含め、考えたことをアウトプットしてみることにした。


結論から先に言うと、「アイデアいっぱいの人を知っている人も深刻化しない」なあということを感じている。以下、そう思った経緯をつらつらと。


例えば、今の環境、様々な案件に関して、「いやこれはもうどうしようもないのでは。。。?」と思っちゃうような課題がどんどこ出てくる。というか、スタートアップなのだから、そういう誰でも解決できるわけではない課題と向き合って、我々なりのアプローチや MVP を提示し、未来の常識をつくっていくのが仕事と言っても過言ではない。し、自分はそれにチャレンジすべくスタートアップというフェーズに身を置いていると思っている。

ただ、スタートアップという性質上、スピード感は損なえないので、無駄なことをやってる時間はない。組織としてメインで扱っているものが Blockchain というテクノロジーであるだけに、技術的な強みを打ち出せているかも重要である。また、現状における価値の最大化(マネタイズ、マーケティング、ブランディング、その他諸々の側面から)はもちろん、組織の目指すべき未来像に繋がるような意図・検証をどれだけ盛り込めているかも意識したうえで、時にはリスクを背負って、案件やプロダクトを提起していく必要がある。


要するに、「うっわあ。。もうムリぽよ。。。」と押し潰されそうになるくらいのことを(むしろ押し潰されながら)加味しつつ、それでもなんとかアイデアを具現化していかないといけない。で、そんな状況下にいると、いつの間にか思考がマイナス方向に傾いて、プラス方向の思考回路が停止しがちになる。

でも、自分はカヤックという組織にいて、「アイデアいっぱいの人」をたくさん見てきたこともあってか、「あんなにアイデアいっぱいの人がいるんだから、自分ももっとアイデアいっぱいになれるやろ。同じ人間やぞ。ショボいところで思考停止してないで、問いも切り口も変えてみろや。」みたいな感じで自分に言い聞かせて切り替えることができたりする笑。


これが、冒頭に書いた「アイデアいっぱいの人を知っている人も深刻化しない」の所以。


自分の中で考え方を切り替えるスキームをもっとたくさん持てるといいんだけど、上のような感じで、切り替えるきっかけがつくれるだけでも大きいと思っている。切り替えれずに思考停止、もしくは思考がマイナス方向に傾いている時間は、本当にもったいない(もちろん、リスクやコストなど、マイナス面を洗い出さなければいけないシーンもある)。

そして、たとえそのときに良いアイデアが出なかったとしても、思考停止せずにブレストが回せて、アウトプットが出せていれば、それは誰かの材料になるかもしれない。で、それに連鎖して自分からももっとアイデアを引き出すことができるかもしれない。そもそも、1 人でできるほど簡単なことをやってるわけじゃない。その辺まで考えると、まだメンバーの少ない今のチームにおいて、自分が思考停止する影響は決して小さくはない。


言っていることは 箱の本 と近いような気はしていて、これは、自分を箱から出す 1 つの手法なのかなと思う。箱の外にいる人(カヤック)を知っていることで、相対的に自分が箱の中にいることに気づきやすくなってるという感覚。最近で言うと、Google 翻訳を利用した採用広告 は気づきをもらえた。


ここまで書いてみて、なんかカヤックのステマなのではとすら思えてきたけど笑、もう AM 5:00 なので、最後にさらに感謝の言葉を重ねて締めたいと思います。


まず、ここまでで述べたように、カヤックという組織の在り方そのもの、その中のメンバーの在り方そのもの、そしてその中に自分がいれたことが、今の自分を支えている重要な要素であるということに改めて気がつきました。

ありがとうございます。


そして、今回はテーマとずれるので上には書きませんでしたが、今の自分のエンジニアとしての下地について。これは技術部のみなさんにつくってもらったものであり、その下地のおかげで、今もなんとかエンジニアできています。Blockchain という、少し分野の違う技術を触ってもいますが、活きてくる経験はとても多いです。超直近で言うと、ISUCON 的な経験(実際の ISUCON 本戦までいけたことに加え、業務内におけるリアル ISUCON 的な諸々も含む)はかなり活きています笑。また、自分が一番好きな Go という言語に在職中に出会えたことも、カヤック技術部という環境のおかげだとも思っています(1 つつらいものを残してしまいましたが。。。)。

ありがとうございます。


言葉だけでなく、行動と結果でなんとかその恩を返せるよう、努めたいと思います。密かに、何か一緒に企画してぶちかますのもアリかなと思っています。


あ、あと、鎌倉にオフィスが移ったら遊びに行きたいす。

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